「フジサンケイレディース・第１日」（２４日、川奈ホテルＧＣ富士Ｃ＝パー７２）

　長身、スレンダーのモデル系美人でプロ３年目の松森彩夏（２０）＝スターツ＝が８バーディー、３ボギーの５アンダー６７を出し、初の首位スタートを切った。１打差の２位に全美貞。さらに１打差の３位に西山ゆかり、表純子、原江里菜、仲宗根澄香が続いた。２週連続優勝を狙う菊地絵理香は２オーバーの３９位につけた。

　難攻不落の川奈を松森が涼しい顔で攻略した。８バーディーを量産し、堂々ツアー自身初の単独首位。「首位は初めてですけど、先週から課題にしていたショットがうまくかみ合った」と、初々しい笑顔で振り返った。

　予選落ちした先週ＫＫＴ杯バンテリンレディース後にスイングを修正したのが奏功した。ツアーにフル参戦するのも今季が初めて。連戦の疲労からスイングが小さくなり、球が左へ飛び出す傾向があったが、大きいスイングをイメージすることで解決に結びつけた。

　この日はショットがさえ、１番で第２打を２０センチにつける“ＯＫバーディー”。３、４番は３メートルに乗せ、５番パー５は２オン成功で３連続。後半インも１０番から３連続バーディーを奪った。

　オフに宮崎で行われた片山晋呉の合宿に参加し、ゴルフの考え方を学んだ。「私はピンを攻めるタイプですが、グリーンの真ん中に置くことも大事。大人のゴルフをしなさいと言われました」。この日は攻守のメリハリをつけ、ベストスコアをたたき出した。

　昨年日本女子プロ優勝の鈴木愛、ツアー６勝の成田美寿々らとプロテスト合格が同期の“花の１３年組”。「負けたくない気持ちになるし、同い年なので自分にもできるという気持ちがある」。残り２日、ツアー初優勝を目指し、ビジュアル系松森がゴルフで脚光を浴びる。