木戸2位浮上「必ず結果はついてくる」
「サイバーエージェントレディース・第2日」(2日、鶴舞CC西C=パー72)
7位から出た木戸愛(25)=ゼンリン=が1イーグル、4バーディー、3ボギーの69で回り、通算4アンダーでトップと1打差の2位に浮上。最終日に2012年サマンサタバサレディース以来のツアー2勝目を目指す。申ジエ(韓国)が首位を守った。前週優勝の藤田光里はイーブンパーの9位につけた。
絶妙のタッチが成長の証しだった。最終18番パー5。残り217ヤードを5Wで2オンに成功した木戸は、ピン右横10メートルの大きく曲がるフックラインを読み切った。17番をボギーとしただけに起死回生のイーグル。「2パットでいこうと思ったのが入ってくれた。(17番の)倍返しができました」と愛くるしい笑顔で振り返った。
オフの猛練習が実を結んだ。師匠と仰ぐ芹沢信雄の指導の下、ハワイ、本拠地の静岡・葛城GCでの合宿で、徹底的にアプローチ、パットを磨いた。ショートゲームとショットの練習割合はおよそ6対4。ただ体を動かすだけでなく、師匠のアドバイスは決して忘れないようにと専用のノートにメモ。頭も使って飛躍を期した。
この日は8番でグリーン左ラフから52度のウエッジでチップインバーディー。16番ではバンカーから1パットパー。次々と結果を出し「やってきたことが自信に変わっているのは確かです。最近、粘るという言葉がピンとくるようになった」と目を輝かせた。
申ジエを1打差で追う最終日へ向けて、今はもう気負いはない。「いいも悪いもすべてを受け入れて進んでいこうと思う。必ず結果はついてくる」。3年ぶりの美酒へ。木戸はただ目の前の1打に集中する。