菊地充実の2位で“賞金女王”死守
「サイバーエージェントレディース・最終日」(3日、鶴舞CC西C=パー72)
単独首位から出た申ジエ(韓国)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算8アンダーで今季初優勝。日本ツアー通算10勝目を挙げた。日本勢では前々週のKKT杯バンテリンレディースでツアー初優勝を飾った菊地絵理香(オンワードホールディングス)が1打差の2位。木戸愛(ゼンリン)は通算6アンダーで3位に終わった。
苦笑いの中にも、充実感を漂わせた。菊地絵は申とのプレーオフに備えてパッティング練習をしていた時に敗戦を知った。「申さんは18番で絶対入れてくると予想していたので、自分(の優勝)はないなと思った」と、サバサバした表情で振り返った。
チャンスホールの18番で確実にバーディーを奪い7アンダーまでスコアを伸ばした。プレーオフで勝っていれば、前々週の初優勝から2週目で2勝目に手が届いた。1打差で大魚は逃がしたが、2位賞金616万円を加算し、今季の獲得賞金額は4093万2000円となり“賞金女王”の座を守った。
「すぐ抜かれます」と至って謙虚だが、今季の抜群の安定感なら初のマネークイーン獲得も夢ではない。今週はメジャー第1戦のワールドレディースサロンパス杯(茨城GC)が控える。「しっかり準備して臨みたい」。言葉に風格も出てきた。