松山、マキロイに完敗「1位との差」

 「キャデラック・マッチプレー選手権」(2日、TPCハーディングパーク=パー71)

 松山英樹(23)=LEXUS=は決勝トーナメント1回戦で世界ランク1位のロリー・マキロイ(英国)に6アンド5で敗れ、ベスト8進出はならなかった。引き続き行われた準々決勝でゲーリー・ウッドランド(米国)がジョン・センデン(オーストラリア)を5アンド3、ダニー・ウィレットはトミー・フリートウッド(ともに英国)を4アンド3、ジム・フューリク(米国)がルイ・ウェストヘーゼン(南アフリカ)を4アンド2で下し、それぞれ準決勝へ勝ち進んだ。ポール・ケーシー(英国)と戦ったマキロイは21ホールを終えて勝負がつかず、日没のため翌朝に持ち越された。

 ゴルフ界の頂点に立つ強敵に松山は終始劣勢で、巻き返すチャンスもつくれなかった。5ホールを残しての完敗に「言葉が出ない」とうなだれた。

 ショットが乱れては、勝ち目はなかった。第2打をバンカーへ入れた1番は3メートル半のパットを沈めて分けに持ち込んだが、2番で先手を許した。その後も着実にバーディーを重ねたマキロイに対し、松山は6、7番と第1打を曲げて連続ボギーをたたくなど、8番で5ダウンと大差をつけられた。

 パー3の9番で1打目をカップ左10センチに寄せたスーパーショットが唯一の見せ場。10、12番を取られ、13番で早々と負けが決まった。「マキロイも調子がいいわけじゃないのに、スコアをつくってくるのはさすが」とうなった。

 「これが世界ランキング1位との差」と悔しさは募るが、引きずるわけにはいかない。7日からは“第5のメジャー”と呼ばれるプレーヤーズ選手権(米フロリダ州)が始まる。「今のティーショットじゃ予選も通れない。しっかり練習したい」と気持ちを切り替えた。

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