愛、史上最年少メジャー2勝達成へ
「ワールドサロンパスカップ・第2日」(8日、茨城GC東C=パー72)
50位から出た鈴木愛(20)=Salesforce=が6バーディー、ボギーなしの66をマーク、通算5アンダーで首位と3打差の4位へ急浮上した。逆転優勝を果たせば、昨年日本女子プロ選手権に続き、史上最年少21歳1日でメジャー2勝を達成する。
舞台は大きければ大きいほどいい。鈴木愛が潜在力の高さを見せた。難しいコースセッティングのメジャーでボギーなしの6バーディー66。「今日は絶対67以上出すぞとスタートした。優勝争いしたいから。メジャーは大好き」と屈託ない笑みを浮かべた。
ルーキーイヤーだった昨年の日本女子プロ選手権。06年宮里藍の21歳83日を大幅に更新する20歳128日で大会最年少優勝を果たした。きょう9日が21回目の誕生日で、今大会に勝てば史上最年少21歳1日でメジャー2勝を達成する。
ツアー6勝の成田美寿々、4月のフジサンケイレディースで初優勝した藤田光里と同期の13年プロテスト合格。いわゆる“花の13年組”の活躍に強い刺激を受けている。「光里から『私も1勝したけど愛の1勝には追いついていない』と言われた。なら私が突き放してやる」と競争心をむき出しにした。
最終日の10日は母の日。常に帯同して見守ってくれる母・美江さんへ感謝の気持ちは忘れたことがない。「自分のバースデーウイークだし、母の日だし、優勝できたらいい」。大器がさらなる飛躍を誓った。