桃子5打差2位 メジャー初V諦めん!
「ワールド・サロンパス・カップ・第3日」(9日、茨城GC東C=パー72)
3位からスタートした上田桃子(28)=かんぽ生命=が5バーディー、3ボギーの70で回り、通算8アンダーで2位に浮上。最終日は通算13アンダーで首位を守った田仁智(20)=韓国=との5打差をひっくり返してのメジャー初優勝を狙う。
チャンスある限り望みは捨てない。上田が最終日を見据えて断言した。「相手(田仁智)も人間。私が自分の世界に入ってプレーできればプレッシャーもかけられるはず」。田仁智にわずかでもスキあらば突く。勝負師の目が輝いた。
体調は万全からほど遠い。4月23日に右足親指の爪を負傷し2試合を欠場。今週が3週ぶりの出場だが、この日も痛みでまともにスイングできない中でのラウンドを強いられた。「右の母指球に体重をかけられない状態。右膝と右腰で合わせている感じ」。それでも持ち前の強い心でこの日2アンダーを出し、かろうじて優勝争いに踏みとどまった。
田仁智に5打差で臨む最終日。過去の女子ツアーの最終日逆転優勝は02年広済堂レディースでの藤野オリエの11打差が最大。5打差となれば今年のヤマハレディースの渡辺彩香をはじめ数え切れない。「すべてを受け入れ、最後まで気持ちで回れれば」。日本女子ゴルフの底力を見せつける。