片岡が首位、打球当てた女性のため初V
「関西オープン・第1日」(21日、名神八日市CC=パー71)
プロ9年目の片岡大育(26)=Kochi黒潮CC=が6バーディー、1ボギーの66で回り、5アンダーで黄重坤(23)=韓国=と並び首位発進した。前半18番で第1打を曲げ、打球を当ててケガをさせてしまった女性ギャラリーのためにも初優勝を目指す。1打差の3位に松村道央ら2人が続いた。
インから出て3バーディーと快調に飛ばしていた片岡が青ざめた。18番でティーショットを大きく左へ曲げ、打球は女性ギャラリーを直撃。大慌てで駆け付けると左足のスネの部分が赤く腫れ上がっっていた。
「60歳くらいの方です。ギャラリーに当てたのは初めでした」。連絡先を聞き、後で連絡することを約束してプレーに戻ったが、動揺を抑えられず、このホール、初めてボギーをたたいた。
女性が心配でならなかったが、崩れれば女性に申し訳ない。気持ちを切り替えて臨んだ後半2番パー5、残り240ヤードの第2打を5Wで2・5メートルに付けてバーディー。最終9番も3メートルをねじ込みバーディーで締めた。
66で回り、11年東海クラシック以来、自身2度目の初日首位。今季から球筋をドロー系に変え、ドライバーの飛距離は約15ヤードも伸びた。「アイアンも1番手伸びてゴルフが楽になった」と、納得顔で振り返った。
「ショットがすごくいい。やることは明日も変わらない」。ケガをさせたおわびのためにも9年目、ツアー初優勝を女性に報告する。