山下3位浮上 縁深い大阪で恩返しVへ
「関西オープン・第2日」(22日、名神八日市CC=パー71)
開幕から2戦連続2位に入るなど好調な山下和宏(41)=ザ・サイプレスGC=が8バーディー、1ボギーの64で回り、通算8アンダーに伸ばし、23位から首位と1打差の3位に浮上した。地元関西で、プロ17年目での初優勝を狙う。
恩返しの初優勝へ山下が加速した。前半3バーディーを奪い、後半も勢いは止まらなかった。2番パー5、残り80ヤードの第3打をピン前1メートルにつけると、3番も30センチにつけ連続バーディー。5、7、9番とショット、パターともにさえてバーディーを量産した。
この日、ベストスコアの64をマークし、3位に急浮上。「パターが入れば、こんなスコアが出るんだな。グリーンは素直で僕は難しいとは思わない」と胸を張った。
今大会はツアー外だった05年に優勝するなど、大阪出身の山下にとって縁が深い。今年の会場はオフの期間、親交あるコース関係者の好意で練習場として使わせてもらった。
関係者からは「頑張らないでどうする」と強烈なハッパをかけられた。「地元のプレッシャーは感じるけど期待されてうれしい」と力に変えた。
今季は開幕から2戦連続2位。「琵琶湖からの風が吹けば我慢。吹かなければバーディーをどんどん取る」。誰より熟知するコースで、プロ17年目が“あと一歩”の壁を破る。