吉田2年ぶりV「最後は手が震えた」
「ブリヂストンレディース・最終日」(24日、中京GC石野=パー72)
首位から出た吉田弓美子(28)=フリー=が5バーディー、1ボギーの68と伸ばし、通算15アンダーで今季初優勝を飾った。13年のゴルフ5レディース以来となるツアー通算5勝目。4位から出たアマチュア、稲見萌寧(いなみ・もね)=日本ウェルネス高1年=は10位。米ツアーから一時帰国の横峯さくら(29)=エプソン=は49位に終わった。
最終18番で50センチのウイニングパットを沈めた吉田は、両手で顔を覆って泣きじゃくった。猛追してきた韓国の新鋭、ジョン・ジェウンを1打差で振り切っての優勝。「最後は手が震えた。苦しい1日だった」という言葉に安ど感がにじんだ。
5度目の優勝は、これまでとは違う味がした。過去4勝に貢献してくれた長尺パターと決別。来年からグリップを体の一部に固定して打つ“アンカーリング”が禁止となるのに備えて、一般的な長さのパターに替えた。「今年の1月4日、米国合宿に旅立つ前にキャディーバッグから長尺パターを抜いてお別れしたんです」
オフにはハードトレーニングで体重を7キロ減らして肉体改造。今季に懸けていた28歳は「第2のゴルフ人生、始まりましたね。去年優勝できなかった分を取り返していきたい」ときっぱり。自信を深めた新パターで、勝利を重ねるつもりだ。