片岡9年目26歳で初V「早かった」
「デイリー後援、関西オープン・最終日」(24日、名神八日市CC=パー71)
2位から出たプロ9年目の片岡大育(26)=Kochi黒潮CC=が5バーディー、1ボギーの67で回り、通算17アンダーでツアー初優勝を飾った。20代の日本選手のツアー制覇は13年のパナソニックオープンを制した川村昌弘以来。期待の若手が開幕から続いていた外国人優勝を3試合でストップした。
片岡は最終18番のグリーンでリーダーボードをようやく確認した。2位に3打差。「1打差くらいと思っていた。見えた瞬間ホッとした」。50センチのウイニングパットを沈めると、笑顔と安どの交じった表情を浮かべた。
同組の山下、岩田が崩れる中、飛ばした。2番で80センチにつけバーディーを奪うと、4番から4連続バーディー。首位で折り返し、後半はすべてパーでしのいで逃げ切った。
9年目、26歳の初制覇は「早かった」と言う。07年の中四国オープンで80年の倉本昌弘以来となるアマチュア優勝を飾った。同年プロ転向したが、ツアーでは全く歯が立たず、予選落ちの連続。「絶望して悔し泣きした」と振り返る。
出場機会を求めて11年からアジアンツアーに参戦。日本と往復しながら世界の技を吸収し、頭角を現した。20代日本選手の優勝は13年9月のパナソニックオープンの川村昌弘以来。「大きく育て」と元甲子園球児の父・和人さん(53)に名付けられた「だいすけ」が開幕からの外国人連続優勝を3で止めた。
「欧州、米国のQT(予選会)を受けたい」と将来は世界の大舞台を視野。喜びもつかの間、25日には全米オープン(6月18日開幕)の日本地区最終予選(岡山)に出場する。