永野、モンスターホールねじ伏せた!
「日本ツアー選手権森ビル杯・第3日」(6日、宍戸ヒルズCC=パー71)
プロ8年目の永野竜太郎(27)=フリー=が4バーディー、ボギーなしの67で回り、通算7アンダーで3位に浮上。通算13アンダーで独走態勢に入った首位の梁津万(中国)とは6打差あるが、最終日に大逆転のツアー初優勝を目指す。
永野がモンスターホールをねじ伏せた。17番パー4は3日間トータルの平均スコアが4・604の最難関ホール。だが、ひるむことなく、池越えとなる残り174ヤードの第2打を7Iでピン奥6メートルに乗せ、下りのスライスラインを沈めた。
この会心のバーディーでボギーなしの67をマーク。優勝争いに踏みとどまった。「今週は不思議と落ち着いてできている。今年になって予選落ちが1回しかなく、それが勝手に自信につながっているのかも」と自分自身で成長を感じている。
出身は熊本だが、今大会の会場に近い水戸市の強豪、水城高で腕を磨いた。17番のバーディーを決めた直後にギャラリーから「水城高頑張れ!」と声がかかった。「笑っちゃったけど、リラックスできた」と地元の応援に背中を押されている。
最終日は梁との6打差逆転を目指す。「自力で追いつけるコースじゃない。これまでの3日間と変わらないゴルフができれば」。悲願の初優勝へ目の前の1打に集中する。