「ヨネックスレディース・第２日」（６日、ヨネックスＣＣ＝パー７２）

　３位から出た大山志保（３８）＝大和ハウス工業＝が７バーディー、２ボギーでこの日のベストスコアとなる６７をマーク、通算９アンダーで表純子（４１）＝中部衛生検査センター＝とともに首位に立った。地元の熱烈歓迎に応えるべく、０６年にも優勝している相性の良いコースで２度目の大会制覇を狙う。

　大山には日本海の荒波がよく似合う。５番からの３連続バーディーなどで前半を３３。海沿いになる後半インに入り、１４番で６メートルのバーディーパットをズドンと沈めると、上がり２ホールも連続バーディー。１７番は第２打をピンそば１メートルにピタリとつけ、１８番パー５は第２打をグリーン手前のカラーまで運んだ。

　「ガッツポーズ、出てましたね」。大山の代名詞でもある握りこぶしがどんどん力強くなった。前日はグリーン上でボールが動き不運な１罰打を食らったが、そんな１打はこれで帳消し。それでも「ショットはすごくいいから、もうちょっとバーディーを取りたかった」。０６年の賞金女王は前週月曜（５月２５日）に３８歳になっても、どこまでも貪欲だ。

　先輩プロの紹介がきっかけで、この大会期間中は１０年来、コースに近い柏崎駅前のホテルに宿泊する。「毎年ものすごく歓迎してもらってます。今回も火曜日に『ウエルカムパーティーだ』って焼き肉をいただいたし、昨日はかっぽう旅館でフルコース。タイや平目の舞い踊り…って感じの豪勢なお魚料理メーンだった」とか。

　山海の珍味をちりばめた夕食は大山の士気を大いに上げているが「一番の楽しみは、おにぎりなんです。毎朝用意してくださってて。コースに向かう車の中でいただいてます。本当においしいんです」。新潟産コシヒカリは最高のエネルギー源となっている。

　「表さんは尊敬する先輩。お互いいいプレーをして最後は私が優勝したいと思います」。大山はキッパリと宣言した。