松山「悔しい」連覇ならず5位
「メモリアルトーナメント・最終日」(7日、ミュアフィールドビレッジGC=パー72)
松山英樹(23)=LEXUS=は5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算12アンダーで5位。5打差の5位から逆転を狙ったが、大会2連覇を逃した。ダビド・リングメルト(スウェーデン)が通算15アンダーで並んだジャスティン・ローズ(英国)とのプレーオフを制してツアー初優勝。タイガー・ウッズ(米国)は14オーバーで、予選通過した中で最下位の71位。
粘りはしたが、届かなかった。2連覇を逃した松山は「勝てなかった悔しさの方が大きい」と唇をかんだ。
首位まで2打差に迫って迎えた16番(パー3)で痛恨のダブルボギーをたたいた。172ヤード先のピンを9番アイアンで狙った第1打がグリーン左手前の池に落ちた。追い風か向かい風か判断の難しい状況で、攻めた結果。感情を抑えながら「仕方ない」と振り返った。
後半は本来の切れ味を取り戻し、11番でようやくバーディーを奪うと13番は1・5メートル、14、15番はともにピンまで30センチにつける見事なショット。3連続バーディーで猛追した。
勢い込んで迎えた終盤に、落とし穴にはまった。昨年も同様に池に入れ、それでも勝ったが、今回は痛恨の一打となった。18番はピン上から3メートルのバーディーパットを決め「何のいたずらか、去年とほぼ同じラインだった」。1年前の勝利の味を知るだけに、5位では満足できない。
「ここで連覇をしているのはウッズだけだから、やりたかった」と、悔しさを何度も口にした。