松山26位発進 終盤ダボに悔しさ
「全米オープン・第1日」(18日、チェンバーズベイGC=パー70)
松山英樹(23)=LEXUS=は3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーで、初出場の川村昌弘(21)=マクロミル=とともにイーブンパーの70で回り、首位と5打差の26位で発進した。ダスティン・ジョンソン(米国)とヘンリク・ステンソン(スウェーデン)が65でトップ。藤田寛之(葛城GC)は52位、石川遼(CASIO)は98位、薗田峻輔(フリー)は141位と出遅れた。タイガー・ウッズ(米国)は80の大崩れで152位。
今年の全米オープンの会場は、近年まれに見る難度で、主催者側は優勝スコアがイーブンパーになるように設定しているとされる。その過酷な条件で、松山はインスタートの前半、2バーディー、ボギーなしと完璧なプレーを展開した。
ところが、落とし穴が7番パー4で待っていた。3番ウッドで第1打を打ったが、フェアウエーを外し、左ラフへ。第2打もミスしてグリーン右手前のバンカー。第3打はわずかにグリーンの傾斜を上り切らずに戻され、ピンまで15メートル。ファーストパットは2メートルオーバーし、返しのパットもカップにけられ、ダブルボギーとなった。
あまり風がなく、初日はアンダーパーで終わる絶好の機会だった。それだけに「(7番は)一番いいバンカーショットができた。ただ、その後の3パットが…。もったいなかった」と悔しさをあらわにした。
ただ、この日フェアウエーを外したのはこのホールだけ。全体的にはショットは安定していた。「イーブンは良くもないし、悪くもない。ミスを少なくしていければチャンスはある。(2日目以降は)風が吹いたりするだろうけど、その中でもフェアウエーをとらえ続けられれば」と前を向いた。優勝候補の一人として迎えた11度目のメジャーの舞台。首位と5打差発進から追い上げを狙う。