「ニチレイ・レディース・第２日」（２０日、袖ケ浦ＣＣ新袖Ｃ＝パー７２）

　３５位から出た鈴木愛（２１）＝Ｓａｌｅｓｆｏｒｃｅ＝が６バーディー、ボギーなしの６６と爆発し、通算５アンダーの６位に急浮上した。最終日は昨年の日本女子プロ選手権以来のツアー２勝目を懸け、トップの李知姫（韓国）との４打差逆転を目指す。

　ショートカットがキュートな鈴木が、リーダーズボードを駆け上がった。この日のベストスコア６６で初日の３５位から６位へ急浮上。「昨日は雨だったけど、今日は晴れ。私、雨が苦手なんです。作業も多いし、ドライバーもボールが滑りやすいから」。笑顔で梅雨の晴れ間の大爆発を振り返った。

　用具契約先のピンゴルフの先輩・大山志保に刺激をもらった。２週前のヨネックスレディース。練習ラウンドで一緒だった大山がこう言った。「私、このコース得意だから今週は頑張る」。結果は言った通りの優勝で「大山先輩の有言実行はカッコよかった。次は愛ちゃんの番と言われたし、私も…」と目線を上げた。

　今週の月曜日（１５日）は全米女子オープン（７月９日開幕、ペンシルバニア州）日本地区最終予選会に出場。３６ホールをプレーし、１２アンダーのトップで出場権をつかんだ。今大会は疲労との戦いでもあったが、「１２時間寝て水曜日はすき焼き食べたので大丈夫」と屈託がない。火曜日（１６日）には母・美江さんと髪をショートにしてリフレッシュした。

　最終日は首位との４打差逆転を目指す。「全米女子オープンの経費が３００万円くらいかかるので、今週は稼ぎたいです」。爆発力は折り紙付き。今度は自分が有言実行する番だ。