松山あきらめない!首位と7差19位でも
「全米オープンゴルフ・第3日」(20日、チェンバーズベイGC=パー70)
日本勢でただ一人予選を通過した松山英樹(23)=LEXUS=は72で回って通算3オーバーでトップと7打差の19位となった。21位から出て2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーでスコアを落としたが順位は上げた。68をマークしたジェーソン・デー(27)=オーストラリア、マスターズ覇者のジョーダン・スピース(21)=米国=ら4人が通算4アンダーで首位に並んだ。
スコアを伸ばした選手が6人しかいない難条件で、順位をわずかに上げた。18番で、1番以来のバーディーを奪った松山は「最終日につながったと思う」と、この時だけはほっとしたような笑みを浮かべた。
前日まで課題だったパットが入り始め「調子は2日目までよりも良かった。いいところもたくさん出てきている」と言う。外した中で最も短いのはボギーとした9番の1・5メートル。5番からの3ホールは3メートル、4メートル、7メートルと難しいパーパットを続けざまにねじ込んだ。
悔やまれるのは534ヤードと長いパー4の14番だ。1打目がフェアウエー中央の深いバンカーへ。ピンまで200ヤードを7番アイアンで狙ったが、あごに当たって戻り、ダブルボギーとなった。コースが乾き、多くのホールでカップが傾斜やエッジの近くに切られた。「難しかった。でも伸ばせる可能性もあったので、悔しい気持ちが強い」と口をとがらせた。
過去114度の大会で最終日の7打差逆転は1960年のアーノルド・パーマー(米国)が実現したのみ。松山は「自分が通算アンダーパーに持っていけたら、まだチャンスは残っている。上を目指さない選手がいるのか」と眼光鋭く、わずかな可能性をにらんだ。