「ニチレイ・レディース・最終日」（２１日、袖ケ浦ＣＣ新袖Ｃ＝パー７２）

　６位から出た鈴木愛（２１）＝ｓａｌｅｓｆｏｒｃｅ＝が６バーディー、２ボギーの６８で回り、通算９アンダーで３位に入った。３打差３位から出た申ジエ（韓国）が６７で回り、通算１１アンダーで大会連覇を達成した。今季２勝目、ツアー通算１１勝目。３位から出た松森彩夏は２バーディー、３ボギーの７３と失速し、通算５アンダーの７位に終わった。

　最後の最後まであきらめなかった。最終１８番は５０６ヤードのパー５。鈴木愛はエッジまで２２３ヤードの第２打を３Ｗでフルスイング。ピンから１０メートルに見事２オンさせた。イーグルパットは外したが、しっかりバーディーを奪って３位フィニッシュ。「優勝争いできて、久々に上位に入れて楽しかった」と満足そうな笑顔を見せた。

　笑顔の意味はもうひとつある。それは今週のＶ争いで、初出場する全米女子オープン（７月９日開幕、ペンシルベニア州ランカスターＣＣ）へ向け、確かな手ごたえをつかんだから。「今週のゴルフを忘れず、しっかり調整していきたい」と前を向いた。

　前日“口約”した渡航費用約３００万円獲得も、３位賞金４８０万円をつかんで“有言実行”。「行きの飛行機はビジネスクラスにしようかな」。ツアー２勝目は逃したが、２１歳の夢が広がる３位だった。