松山18位 次のメジャーへ腕を磨く
「全米オープン・最終日」(21日、チェンバーズベイGC=パー70)
19位から出た松山英樹(23)=LEXUS=は70と伸ばせず、通算3オーバーの18位だった。21歳のジョーダン・スピース(米国)が69で回り、通算5アンダーで、4月のマスターズ・トーナメントに続くメジャー2連勝。米ツアーで今季3勝目、通算4勝目を飾った。
3度目の全米オープンに挑んだ松山は、第1ラウンドの26位から少しずつ順位を上げての18位。しかし、首位の背中は初日の5打差から離れる一方だった。粘りはしたものの、目指す頂の高さも痛感させられ「残念」と言葉少なだった。
同じ通算3オーバーから一緒に回ったスコット(豪州)は、ボギーなしで6バーディーを奪って4位に食い込んだ。松山は「ショットでは差を感じなかった」と言うものの、2年前のマスターズ覇者に6打も離された。
差はグリーンで出た。スコットの31パットに対して、松山は36。「ここが上位にいく人と、下の方で終わる人との差」とうつむいた。6番では下りの15メートルを2メートルショートさせ、次は数十センチオーバー。返しも外し、痛恨の4パットでダブルボギーとした。この後は「距離感もラインの読みも分からなくなった」という。
4日間のパーオン率は10位で、パット数は60位。チャンスを生かせず優勝争いに加わり損ねた。大きなうねりに硬さも加わった難しいグリーンが課題を浮き彫りにした。打ち方やパターを変えて打開を図る選手も多いが、「いいところもあった。これでいく」と迷わず、次のメジャーへ腕を磨く。