みなみ、王との“16歳対決”に完勝!

 「日本女子アマゴルフ選手権・決勝」(27日、札幌GC輪厚コース=パー72)

 マッチプレーによる決勝(36ホール)は昨季プロツアーで1勝した勝みなみ(16)=鹿児島高=が王天妤(おう・てんよ、16)=六甲=に6アンド5で快勝し、初優勝した。勝は前半の18ホールで2アップとリード。後半は3連続バーディーなどで一気に突き放し、16歳同士の対決を制した。10代選手の優勝は16年連続。

 アマチュアの頂上決戦で5ホールを残し完勝した。「大事な場面でパットが入ってくれた。うれしいのと、やっと終わったという思い」。キャディーを務めた母・久美さんが泣いて喜ぶ姿に、勝も誘われ涙を浮かべた。

 苦戦続きだった前日までから一転、ショットが復調しパットもさえた。後半の5番から3連続バーディー。6、7番は6メートルの長さを沈めた。12、13番ではショットをピンまで2メートルに寄せ、粘る相手を振り切った。

 15歳のツアー最年少優勝後で注目された1年前は8強どまり。「前より考えてゴルフができるようになった。ミスの後も(傷口を広げず)クリアできるようになった」という。ツアーや国際大会で経験を積み、要所で強さを発揮した。

 7月1日に17歳になる。「いい誕生日プレゼントになった。17歳は去年と同じような革命を起こせるようにしたい」と意欲を新たにした。

 昨年の日本ジュニア選手権(15~17歳)に続くタイトル獲得に「(アマチュアの大会で)やり残したことはない。次はツアーでもう1勝」と愛らしい視線を鋭くした。近い将来のプロ転向を視野に、アマとしては例のないツアー2勝目に照準を合わせた。

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