美香、今季最高2位 メジャーに生かす
「アーカンソー選手権・最終日」(28日、ロジャーズ・ピナクルCC=パー71)
67で回った宮里美香(25)=NTTぷらら=は通算13アンダーで今季最高の2位に入った。6バーディー、1ダブルボギーでスコアを伸ばしたが、チェ・ナヨン(韓国)に2打及ばず3季ぶりの米ツアー優勝を逃した。チェ・ナヨンは今季2勝目、通算9勝目。有村智恵は73で通算6アンダーの29位。70の横峯さくらは5アンダーの37位、野村敏京は4アンダーの43位だった。
最終ホールで狙った3メートルのバーディーパットはわずかに外れ、宮里美は苦笑いした。一つ後ろの最終組で伸ばしていたチェ・ナヨンには2打差をつけられていた。プレーオフに持ち込める可能性はほぼ消えた。
それでも、2位は3年前のツアー優勝後では自己最高。昨季賞金女王と同組でバーディーを奪い合いながら一時はトップに並んだ。「ステーシー(ルイス)と回って、こういうプレーができたのは素直にうれしい」。地元大学を出たS・ルイスに大きな声援を送り続けた観客に、実力で存在感を示した。
「私の飛距離でも攻められるし、ビッグスコアを出せる」と、戦略性を求められるこのコースを得意とする。12、13年と1打差で勝利を逃しており「三度目の正直に」と狙っていた。また惜敗に終わったものの、正確なショットでチャンスを量産した。
「この自信をメジャーで生かさないと」と7月9日から始まる次戦の全米女子オープン選手権に目を向けた。不振だった昨季の悔しさと反省から「今年はメジャーにかける思いは人一倍」という25歳。手応えをつかんで大舞台に挑む。