孔明、大好き北の大地で2位浮上
「長嶋茂雄招待セガサミーカップ・第2日」(3日、ザ・ノースカントリーGC=パー72)
8位から出た小田孔明(37)=プレナス=が7バーディー、2ボギーの67で回り、通算9アンダーに伸ばして首位と2打差の2位につけた。低調だった昨季賞金王が好相性のコースで持ち味を取り戻し、今季初めて優勝戦線に浮上した。J・B・パク(韓国)が68で回り、単独首位を守った。
縮こまっていた心を、北の大地が解きほぐしてくれた。「フェアウエーが広いから安心して打てる。ラフに入っても根こそぎ持っていけばいい」。気持ちよくドライバーを振った小田孔が一気にV戦線に浮上した。
1番で15メートルのロングパットをねじ込み、バーディー発進。3、5番ではともに3メートルのバーディーパットを決めた。6番で池ポチャしても7番で取り返す力強さがあった。後半に入っても勢いは止まらず、2つ伸ばした後の最終18番もバーディーで締めくくった。
開幕7戦は停滞の波にのみ込まれた。武器であるドライバーに悩み、フェアウエーキープ率は84位(51・79%)、平均飛距離も昨季から約10ヤード落ちた。初めて背負う「賞金王」の肩書の大きさに「変なゴルフはできないと守りに入っていた」と振り返る。
しかし、昨年もプレーオフに進出するなど相性の良いコースで、持ち味の攻撃的なゴルフを取り戻した。「そろそろエンジンをかけていかなきゃ」。今季初勝利へ向けて自らに活を入れた。