勇太2打差!4年ぶり全英へ弾みのVだ

 「ミュゼプラチナムオープン・第2日」(10日、ジャパンメモリアルGC=パー71)

 5位から出た池田勇太(29)=日清食品=が7バーディー、2ボギーの66で回り、通算11アンダーに伸ばして首位と2打差の3位に浮上した。4年ぶりに出場する全英オープン(16~19日、セントアンドルーズ)に弾みをつけるためにも今季初優勝を狙う。

 池田の見事なバックスピンがギャラリーを沸かせた。10番、残り121ヤードの第2打だった。PWでピン奥に落とすと、ボールは2メートル戻ってカップのそば50センチにピタリ。難なくバーディーを奪った。

 1日目よりも気温は上昇したが「暑い方が好き」という夏男ぶりを発揮し、7バーディーを量産した。ボギーも2つたたいたが、「今日の2つは、昨日の1個、今日の1個と考えればいいのかな」と余裕を見せた。

 予選36ホールでマークした131ストロークは、自身のツアータイ記録。前週のセガサミーカップでは最終日こそ崩れたが3日目までは上位争いを繰り広げ、「調子とスコアが結びついている。修正点は特にない」と自信は十分だ。

 今年6月、来週の戦いの舞台であるスコットランドの親善大使に日本人で初めて就任した。昨年の日本オープン優勝が認められ、抜てきされたもので「いい流れで全英に行きたい」と腕をぶす。日本の顔として臨む4年ぶり4回目の大舞台へ向けて勝利で弾みをつけるつもりでいる。

 5月には祖父・直芳さん(享年85)を亡くした。天国に旅立ったゴルフの“師匠”にも早く今季初勝利を届けたい。「四十九日を終えて、少しは落ち着いてきた。おふくろの顔色も少しは良くなってきているので…」と話すが、直芳さんへの思いを語る時の表情は今も険しい。初盆を前に手向けの1勝を収め、胸を張って海を渡る。

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