全米初出場の鈴木愛が暫定18位
「全米女子オープン・第2日」(10日、ランカスターCC=パー70)
初出場の鈴木愛(21)セールスフォース=と、ベテランの大山志保(38)=大和ハウス工業=がイーブンパーの70で回り、暫定18位タイにつけた。悪天候のため55選手が競技を終えられず、順延となった。
難関の14番パー4。鈴木は1打目を曲げ、フェアウエー右のバンカーに入れた。傾斜の強いつま先下がりの難しいライだったが、強気にグリーンを狙った。 「アドレスがしっかり取れていなかったので、ダフってしまった。短いクラブで出すべきだった。ちょっと欲が出てしまった」。積極策は裏目。よもやのミスショットで、痛恨のダブルボギーを喫した。 判断ミスを悔い、崩れそうだった。続く15番パー4でもピンチを招き、「ちょっと気持ちを引きずっていた」。だが、2オンを逃しながら、グリーン手前ラフから3打目をピンそば1メートルに寄せ、見事にパーセーブした。
取り戻した勢いそのままに16、17番で連続バーディーを奪った。最終18番はボギーをたたいたが、「最低イーブン以上で終わりたいと思っていた。後半は流れをしっかりつくれて、16、17番ではバーディーが奪えた。良いラウンドだった」と、自らに及第点を与えた。
初挑戦の海外メジャーの緊張感、重圧を感じつつ、「気持ちだけは楽しめたと思う」。実力の一端は示したが、その心中に満足感はない。鈴木の見据える視線は、はるか上にある。