松山、丸山茂の助言胸に入念チェック
「全英オープン」(16日開幕、セントアンドルーズ・オールドコース=パー72)
公式練習が13日、当地で行われ、松山英樹(23)=LEXUS=ら日本人選手も入念に調整した。
松山にとっては3度目の全英オープンにして、初めての聖地・セントアンドルーズ。東北福祉大で1年先輩の富村信治と一緒に1番から公式練習を開始して、18番まで入念にコースをチェックした。
13日に発表された初日と2日目の組み合わせで、松山はマスターズ、全米オープンとメジャー2連勝中で世界ランク2位のジョーダン・スピース(米国)、今季の米ツアーのドライビングディスタンス1位で世界ランク4位のダスティン・ジョンソン(同)と同組になった。このペアリングだけを見ても、松山英樹という日本人プレーヤーがどれだけ世界から注目されているかが分かる。
松山は目の前のプレーだけに集中するため、マスコミとの接触を避けた。松山の練習を見守ったツアープロコーチの内藤雄士さんは「調子は良くないと思う。でも、それも含めて松山。これから初日に向けて調子を上げていくでしょう」と分析した。
スコットランドのリンクスコースといえば、グリーンとフェアウエーの区別がつかない独特の地形が特徴。その克服のため、松山は全英の経験が豊かな丸山茂樹に電話で助言を求めた。そこで言われたのが、パットの握りの強さ。いつもよりさらに優しく握るようにアドバイスされ、ストロークが安定してきた。「パターの出来が全体に良くなってきた」と内藤さん。開幕まであと2日、松山の頂点を目指す戦いが始まった。