松山イーブンパー発進 「聖地」初挑戦
「全英オープン・第1日」(16日、セントアンドルーズ・オールドコース=パー72)
開幕し、日本男子初のメジャー制覇を目指す松山英樹(23)=LEXUS=は3バーディー、3ボギーのイーブンパーでホールアウトした。メジャー初出場の富村真治(ザ・カントリークラブ・ジャパン)は1オーバーで、タイガー・ウッズ(米国)は4オーバーで、それぞれホールアウトした。
松山は前半、「感覚が今は一番いい」との言葉通り、フェアウエーを外さずにスコアを伸ばし続けた。最古の歴史を誇る大会は3度目の出場。ゴルフの「聖地」は初挑戦だった。
メジャー2連勝中のジョーダン・ スピース、ダスティン・ジョンソン(ともに米国)と同組で、大勢のギャラリーに囲まれた。1番でピン 横2メートルにつけてバーディー発進すると、3番は第2打を約1メートルにぴたりと寄せバーディー。「バンカーは避けたい」と慎重に攻めながら、5番(パー5)では2オンに成功して楽々とスコアを伸ばした。
課題となっているグリーンでは「距離感が大事」と語る。2番でバーディーパットがカップに蹴られて悔しがる場面もあったが、4番は約15メートルの難しい距離から2パットで収めた。
3アンダーで折り返してからは苦しんだ。10番で初めてボギーとし、14、15番で連続ボギーをたたいた。後半はバーディーを奪えず、イーブンパーでホールアウトした。
2年前は初出場で6位と健闘し、昨年はバンカーに苦しんで39位。今回は優勝候補の一角に挙げられているが…。自然の起伏を生かしたコースで、上位を目指していく。