松山66 日本選手歴代最少スコア
「全英オープン・第3日」(18日、セントアンドルーズ・オールドコース=パー72)
前日から順延された第2ラウンドの残りが行われ、松山英樹(23)=LEXUS=は未消化だった4ホール全てパーで通算6アンダーなり、首位と4打差の10位につけた。66は第2ラウンド最少スコアだった。ダスティン・ジョンソン(米国)が通算10アンダーで首位を守った。タイガー・ウッズ(米国)は通算7オーバーで予選落ち。18日の競技は強風のため約10時間半中断した。17日に第2ラウンドを終えた藤田寛之、池田勇太ら日本勢も予選落ちが決まった。
14ホールで8バーディーの猛チャージから一夜明け、松山は早朝の第2ラウンド再開後に強風で再び中断となる事態にも動じなかった。睡眠は3時間。3ホールを残して10時間半も待機し「さすがに眠い」と疲労困憊(こんぱい)だったが、自信を取り戻したパットで崩れなかった。66は「聖地」で日本選手歴代最少スコア。「素直にうれしい」と笑みがこぼれた。
難関の17番はグリーンを外したが、バンカーの脇から「距離感がうまく出せた」とパターで寄せてパーセーブ。「何が正解なのか分からない」と試行錯誤を重ねながら4~8メートルを次々と沈め、第2ラウンドは全選手最少の24パットで急浮上の要因となった。
パット数33で自信を喪失したという第1ラウンドから一転。好感触をつかみ「あと1日、同じようなパッティングができれば優勝のチャンスもあるかなと思う」と強気の姿勢も戻ってきた。
18番では1打目を左に曲げ「あれだけ引っ掛けているようでは話にならない」と浮かれた様子はない。海外メディアにメジャー初制覇へ心の準備を問われると「できていると言いたいですね」と鋭い視線を上に向けた。