松山「疲労ピーク」でも2アンダー発進
「ダンロップ・スリクソン福島オープン・第1日」(23日、グランディ那須白河GC=パー72)
メジャーの全英オープン帰りで今季日本ツアー初出場の松山英樹(23)=LEXUS=は6バーディー、4ボギーの2アンダー70で34位スタートとなった。
怪物がいきなり世界の技を見せた。スタートの10番パー4。第2打をグリーン奥のカラーに外したが、第3打で、球を高く上げて落とすロブショットを選択。見事30センチに寄せて、パーをセーブした。
体調が万全でない状態で全力を尽くした。全英オープンを月曜日(20日)まで戦い、強行軍で前日に帰国。前夜は7時間睡眠を取ったというが「疲労はピーク。無理やり寝た。時差ボケと湿度はしんどい。でも、それでもやらなければならない」と自分に言い聞かせるように話した。
東北のファンの声援が支えだった。この日は練習場から多くのファンが押し寄せ、2866人のギャラリーのほとんどが自分の組についた。「海外では自分はメーンじゃないから、ここまで全員が全員応援してくれることはない。うれしいです。うれしくない人はいないと思う」と熱い思いを吐き出した。
初日は海外と日本の芝質の差や地面の硬さの違いで戸惑ったが、日を追うごとに体調もフィーリングもよくなるはず。「まだ4打差。明日からもできることをやっていく」。目指すは優勝。それだけだ。