松山大まくりV宣言!ビッグスコア出す
「ダンロップ・スリクソン福島オープン・第3日」(25日、グランディ那須白河GC=パー72)
23位からスタートした注目の松山英樹(23)=LEXUS=は5バーディー、2ボギーの69で回り、通算10アンダーの25位に後退した。首位とは7打差に開き、逆転するために最終日は「10アンダーを出す」と誓った。宋永漢(韓国)が66で回り、通算17アンダーで首位に立ち、1打差の2位にS・K・ホ(韓国)。さらに1打差の3位に64を出した藤田寛之ら4人が並んだ。
怪物がネバーギブアップを宣言した。最終日は首位と7打差からのスタート。並の選手なら絶望的な状況だが、世界と互角に戦う男は違った。「通算20アンダー近くの優勝になると思うので、そのためには10アンダーくらいが必要だと思う」と真顔で言い切った。
ホールアウト直後の中継局のインタビューでも、気持ちは早くも最終日へ向いていた。青木功に「60を目指して頑張りなさい」と猛ゲキを飛ばされると「はい、頑張ります」と胸を張って答えた。
全英オープンから強行軍で帰国したばかりで、まだ時差ボケが取れない。この日は練習場から体調不良を感じていた。「最初から体がしんどかった。軽い熱中症のような感じで、頭を冷やして普通に戻ってくれればいいなと思ってプレーした」と打ち明けた。
4番パー5で第3打を30センチにつけてバーディーが先行したが、8番で1メートルのパーパットを外した。15番ではグリーン左ラフからのロブショットで、ヘッドがボールの下をくぐり抜ける凡ミス。「たくさんお客さんが来てくれたのに、それに見合うプレーができず残念」と唇をかんだ。
それだけに最終日にかける思いは強い。東日本大震災で被災した東北を勇気づけるための出場。「明日はショットの精度とパターが入るか入らないか。ビッグスコアを出します」。有言実行でミラクルVを成し遂げる。