「２０１５年度ＬＰＧＡ最終プロテスト・第２日」（２９日、こだまＧＣ＝パー７２）

　１２位で出た木村彩子（１９）＝フリー＝が５バーディー、１ボギーの６８で回り、通算６アンダーで首位に浮上した。武尾咲希（ゴルフ５）ら５人が通算４アンダーで２位。森美穂（フリー）、辻梨恵（大和地所）は通算２アンダーで１０位につけている。初日首位の藤井千夏（麻生飯塚ＧＣ）は７７と崩れ、通算１オーバーの３０位へ後退した。今回から４日間７２ホール競技となり、上位２０位タイまでが合格になる。

　木村がプロテスト２度目の挑戦で成長の跡を見せた。４番パー５の第３打はピンまで３０ヤード。これを５８度のウエッジで１メートルに乗せてバーディーを奪うなど６８。昨年７８をたたいた２日目で一気に単独トップに躍り出た。

　練習は千葉県内の「フェイバリット・ゴルフ・インスティチュート」で、８３期生の吉野茜らと重ねている。成長を後押ししたのは練習場の「フォレストゴルフ」に仲間と手作りで完成させたアプローチ練習場。「一輪車で芝を運んでね。１年くらいかかりました。でも、そこで毎日練習した結果が今日出た」と喜んだ。

　合格圏内の２０位タイどころかトップ通過も見えてきた。「６アンダーは忘れ、リセットして０からのスタートでいきたい」と、冷静に後半戦を見据えた。