美香、収穫7位 課題は最終日の爆発力

 「全英リコー女子オープン・最終日」(2日、ターンベリー・エイルサコース=パー72)

 4位から逆転を狙った宮里美香(25)=NTTぷらら=は1イーグル、2バーディー、5ボギーの73で5アンダーの7位だった。5位から65で回った朴仁妃(韓国)が通算12アンダーで初優勝した。メジャー4大会目のタイトルで通算7勝目で賞金45万ドル(約5580万円)を獲得。米ツアーでは今季4勝で通算16勝となった。横峯さくら(エプソン)は5オーバーで36位、成田美寿々(オンワードホールディングス)は9オーバーの50位だった。

 頂の高さを痛感させられた一方で、成長も確認できた。宮里美は優勝争いに絡んで7位。「久々にいいゴルフができたのは率直にうれしいし、新たな課題も見つかった。本当に収穫は多い」と前向きに語った。

 最終日はパット数が前日まで3日間の平均より7打多い「33」。苦しい展開になったが「最終日に大崩れしなかったのは一つ収穫。崩れそうになった時もあったが耐えられた」と評価した。

 同組で回ったペテルセン(ノルウェー)とは13年、単独首位で臨んだ最終日に79と乱れたエビアン選手権でも同じ組で、優勝をさらわれた。「その悔しい気持ちもあった。少しは成長できた」と、苦い記憶を乗り越えた実感を込めた。

 今後の課題に挙げるのは爆発力。朴仁妃は、わずか24パットで大きくスコアを伸ばした。「3日目までいいゴルフをしていても、最終日に爆発的なスコアを出さないと、やっぱりこのツアーでは勝てない」。ほろ苦い経験を一つ加え、宮里美のメジャー制覇を目指す戦いは続く。

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