連勝狙う西山、トンボに捧げる3位発進
「NEC軽井沢72・第1日」(14日、軽井沢72=パー72)
前週優勝の西山ゆかり(33)=フリー=が5バーディー、ボギーなしの67で回り、首位と3打差の3位で発進した。今季2勝のテレサ・ルー(台湾)が8バーディー、ボギーなしの64をマークして単独トップ。首位と1打差の2位にツアー今季未勝利の鈴木愛(21)がつけた。
西山がハプニングを経て好発進した。9番パー5。第2打をグリーン手前の花道まで運んだ直後だった。左サイドのギャラリーロープをくぐると、木の陰でひと作業しフェアウエーに戻ってきた。
「素振りでトンボを打っちゃったんです。ちょうどフォロースルーのあたりに飛んで入ってきて。フェアウエーの真ん中に置き去りにしていくのは忍びなくて、葬ってきました」。門田実キャディーに「トンボのためにも頑張らなきゃ」と励まされ、第3打をピンそば1・5メートルに寄せてバーディーを奪った。
90年の西田智慧子、05年の表純子以来ツアー史上3人目となる、初Vからの2週連続優勝へ期待がふくらむ。「こういう形(V戦線)でゴルフをし続けることが目標。今週も一球入魂」と気合を入れた。