松山15位発進も終盤苦しみ不満顔
「全米プロ選手権・第1日」(13日、ウィリングストレーツ・コース=パー72)
日本男子初のメジャー優勝を目指す松山英樹(23)=LEXUS=は5バーディー、3ボギーの70で回り、首位と4打差の15位で発進した。岩田寛(34)=フリー=は77の123位、小田孔明(37)=プレナス=は79の140位と大きく出遅れた。ダスティン・ジョンソン(米国)が66をマークして単独首位。タイガー・ウッズ(米国)は75の86位だった。
上がりの4ホールで3ボギーをたたいた松山は、口数が少なかった。「いいショットを打ってもボギーになる」。表情も曇りがちだった。
インスタートの前半は絶好調だった。ティーショットは積極的にドライバーで攻め、11番パー5は花道から1メートルに寄せて初バーディー。14番パー4では2・5メートル、16番パー5は花道から打ったアプローチがピンに当たるなど、小技もさえて着々とバーディーを重ねた。
距離のある18番パー4では、残り234ヤードを5番ウッドでピン下8メートルに乗せ、スライスラインを沈めた。後半のアウトに入っても5番で2メートルを沈め、一時は5アンダーまで伸ばして、リーダーボードの1番上に名前が上がった。
ところが、このあたりから強くなった風に苦しんだ。6番と8番は、いずれもフォローの風を計算しきれず第2打をグリーン奥へ。最終9番では第2打をグリーン左バンカーに入れてパーセーブできなかった。
そこまでの貯金のおかげで2アンダースタートにはなったが、本人は不満たっぷり。「70というスコアは、もう少し良ければいいけれど、そんなこと言っても終わったこと。そんなこと聞かれるより、明日に向けてしっかり修正するところはして、スコアを伸ばしていきたい。フェアウエーをとらえればさほど難しくない」と前を向いた。