新星・永峰咲希トップと2打差発進
「CATレディース・第1日」(21日、大箱根CC=パー73)
昨年プロテストに合格した永峰咲希(20)=UMKテレビ宮崎=が7バーディー、2ボギーの5アンダー、68で回り、トップと2打差の6位発進。初シード獲得、さらに悲願の初優勝へ向けて好位置につけた。三塚優子、鬼沢信子、服部真夕、鈴木愛が7アンダーの66で首位に並んだ。昨年優勝の上田桃子は1アンダーの72で36位スタートとなった。
女子ゴルフ界にまた新星が飛び出した。永峰は前半アウトこそイーブンパーだったが、後半は10番からの4連続を含む5バーディーの猛チャージ。「ティーショットが飛んでいたので、ショートアイアンでピンを狙えた。それがこのスコアの要因になったと思う」と冷静に自己分析した。
今週からドライバーのシャフトを先調子の“つかまり系”に替えたことが奏功した。フェアウエーを外したのはわずか2回で1回はファーストカット。平均飛距離も250ヤードまで伸び、376ヤードの11番パー4では第1打を260ヤード飛ばし、第2打を47度のウエッジで2メートルにピタリ。13番パー5は第2打でグリーン手前へ運び、難なくスコアを伸ばした。
苦手のアプローチ改善がショットの好調につながった。アマ時代はナショナルチームの常連で12年の日本女子オープンではローアマに輝いた逸材だが、唯一の弱点がアプローチだった。しかし、7月のサマンサタバサレディースで「インサイドからトップスピンをかけるイメージにしたら転がりがよくなった」と開眼。その大会で9位に入ると、最近2試合も連続トップ10入りと結果を残している。
今季最大の目標は初シード獲得と地元宮崎市で開催される最終戦のLPGAツアー選手権リコー杯(宮崎CC)への出場。リコー杯への出場資格は優勝者か賞金ランク25位以内で、現在、賞金ランク38位の永峰は「出ることが地元への恩返しになる。もちろんシードは取るつもりですよ」と意欲満々だ。
賞金シード獲得の目安とされる2000万円までもあと500万円余りとしており、今週ツアー初優勝でV賞金1080万円を獲得すれば、一気に両方に手が届く。好スタートを切り、残り2日も上だけを見てアグレッシブに攻めていく。