近藤龍自己最高2位発進 飛ばし屋封印
「フジサンケイ・クラシック・第1日」(3日、富士桜CC=パー71)
マンデートーナメント(予選会)を突破して出場権を得たプロ7年目の近藤龍一(29)=フリー=が4バーディー、1ボギーで回り、首位と4打差の3アンダー、68で自己最高の2位発進を決めた。飛距離へのこだわりを捨て、コントロール重視に転換した新スタイルで上位進出を狙う。李京勲(韓国)が7アンダーで単独首位に立った。
超難関ホールを攻略して近藤龍が勢いに乗った。この日は501ヤードに設定された5番パー4。平均ストローク4・633、バーディーは120人中5人というホールで、15メートルのバーディーパットを沈めた。2位発進に「もうちょっと伸ばせた感じ。マンデーからなので気楽な気持ちで回れた」と会心の笑み。
昨季は15試合に出場して、予選通過はわずか5試合。12月のツアー予選会も勝ち抜けず、今季は下部ツアーの出場もままならない苦境に陥っていた。
そんな近藤龍にツアー7勝の師匠・水巻善典は「金を稼ぐなら、フェード(ボール)じゃなきゃダメだ」と、安定性を重視した球筋に変えることをアドバイス。これまでは「当たれば300ヤード」の飛距離にこだわり、ドローを持ち球にしていたが、1カ月前からフェードの練習を始めた。飛距離は約20ヤード落ちたが「ボギーが少なくなってスコアがまとまってきた」という。
2日目以降に向けても「無理せず、ドローを打とうとせず」と言い聞かせた近藤龍。狙うはマンデーからの“成り上がりV”だ。