平本“修造本効果”で5位浮上
「フジサンケイ・クラシック・第2日」(4日、富士桜CC=パー71)
13位から出た平本穏=やすき(29)=アイディオー=が4バーディー、2ボギーの69で回り、首位と5打差の通算3アンダーで5位に浮上した。元テニスプレーヤーの松岡修造氏が著した自己啓発本に背中を押され、好スコアを呼び込んだ。金庚泰(韓国)が64をマークし、通算8アンダーで単独首位。67で回った川村昌弘(22)=マクロミル=が3打差の2位に浮上した。
6、8番でアイアンの距離を読み違え、ボギーをたたいた。過去3年連続で予選落ちした大会。不安だった平本を救ったのは「魔法の言葉」だった。
「崖っぷちありがとう!!最高だ」「今まで何万発、打ってきたんだ!!」「今日からおまえは富士山だ!!」
前夜、コンビニに立ち寄り、漫画を買うはずが「松岡修造の人生を強く生きる83の言葉」を手にした。2、3時間、ベッド上で読みふけった。
「ゴルフは不安との戦い。自分自身のメンタルの弱さを受け入れながら、緊張も楽しもう、と。ゴルフができるありがたさをもう一度、思い起こさせてくれた」
15番では5メートルの難しいラインを沈めた。後半だけで3バーディー。松岡語録を胸に刻み、優勝戦線をかき回す。