テレサ・ルーVでメジャー3勝目

 「女子ゴルフ・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯・最終日」(13日、パサージュ琴海アイランドGC=パー72)

 首位から出たテレサ・ルー(27)=台湾=が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算7アンダーで大会初優勝を果たした。今季4勝目、通算8勝目でメジャー大会は昨年の日本女子オープン、LPGAツアー選手権リコー杯に続く勝利となった。上田桃子と酒井美紀が2打差の2位。2007年の全美貞に続く史上2人目の3週連続優勝を狙ったイ・ボミ(27)=韓国=は4位に終わった。

 技術もメンタルもメジャー女王にふさわしい勝利だった。テレサ・ルーが“排気量”の差を見せつけたのは540ヤードの長い9番パー5。第1打を308ヤード飛ばし、「刻んだってつまらない」とピンまで234ヤードを3Wで2オン狙い。結果は奥のバンカーだったが、これを3メートルにつけてバーディーを奪い、混戦から抜け出した。

 優勝目前の17番パー3ではまさかの池ポチャ。だが、臆するどころか「リベンジするつもり。もう1回チャンスあると」と気持ちを切り替え、池の手前から133ヤードの第3打を9Iでピン奥1・5メートルにつけて“ナイスボギー”。単独首位の座を死守した。

 今季の通算獲得賞金は1億1424万余となり、1位のイ・ボミとの差は約4164万円。逆転賞金女王の可能性も出てきた。また、メジャー3勝目で四大大会全制覇へ残るはワールドレディース・サロンパス杯だけとなった。「賞金女王はまだ差がある。4個目のメジャーも考えたら勝てなくなるよ」。公式戦に強い新女王は最後まで余裕を失わなかった。

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