勝みなみ、アイアン絶好調で3位発進
「女子ゴルフ、マンシングウェア東海クラシック・第1日」(18日、愛知県新南愛知CC=パー72)
17歳のアマチュアゴルファー、勝みなみ(鹿児島高2年)が5バーディー、1ボギーの4アンダーで、首位と2打差の3位につけた。前半イーブンから、後半のインで一気に4バーディーを奪取した。首位は7バーディー、1ボギーの6アンダーで回った松森彩夏(21)=スターツ。
ドライバーで組み立てるのが勝のゴルフスタイル。「ティーショットがフェアウエーにいかないと、気持ちが全然乗っていかない」と言い切る。ところがこの日は、アイアンショットのキレ味が抜群。ラフからでもフェアウエーからでも勝負ができた。
「パー4なら2打目、パー5なら3打目がグリーンに乗るイメージしか湧かなかった」。ショットからリズムが生まれ、長いパットまで入りはじめた。後半取った4つのバーディーのうち、3つが4メートル以上の長いパットを入れてのもの。圧巻は17番パー4。ティーショットの3番ウッドを左に引っかけて池に入れてしまった。ボギーを覚悟した3打目はピンまで120ヤード。9番アイアンでピン横6メートルにオン。それを1パットでねじこんでパーにした。
高校に入学した14年4月のバンテリンレディースで15歳293日という史上最年少でツアー優勝。以来、一挙手一投足に注目が集まった。いつしか「出させてもらっている限りは、絶対に予選は通過しないといけない」と思うようになったという。気負いが知らず知らずに微妙な影を落とし、そのうち2~3メートルのパットが怖くて打てなくなってしまった。
「ほんとに今日は気持ちが良かった。こんなに気持ち良く回ったのは、65を出した昨年のワールドレディースサロンパスの2日目以来です」。NECレディース(8月14~16日)からドライバーをスリクソンからホンマに換えた。スイングのタイミングが合わず、まだ左右に散らかる。これが修整できた時、「2勝目を挙げたらプロ入り」という宣言が、現実になる。