16歳・新垣4位発進 旋風の予感
「女子ゴルフ・日本女子オープン・第1日」(1日、片山津GC=パー72)
新垣比菜(16)=興南高2年=が、アマチュアーではただ1人となるアンダーパーの71をマークし、首位と3打差の4位と好スタートを決めた。女子最高峰の大会で、飛距離の伸びたショットを武器に成長の跡を示した。2011年全米女子オープン優勝の柳簫然(25)=韓国=が68で回り、単独首位に立った。
女子のナンバーワンを競う今大会。国内外から実力派のベテラン、波に乗る若手ら多士済々を相手取って、「100点です」と笑顔を見せた新垣。難コース&風雨にもめげず3バーディー、2ボギーの1アンダーで4位と好位置につけた。
イーブンパーで迎えた9番パー5では3打目を3メートルにつけてバーディー。再びイーブンに戻っての14番パー5は、ティーショットを左に曲げ、2打目は脱出優先。「160~170ヤードあった」という3打目を1・5メートルにつけて3つ目のバーディーを奪った。
終わってみれば4つのパー5で3バーディー。「特に14番は、曲げた時点で『パーで仕方ない』と思っていたのでうれしかった」と振り返った。
165センチ、56キロのサイズは「1年前とほとんど変わってない」という中で、ドライバーの飛距離が約10ヤード伸びた成長が、距離のあるホールでのアドバンテージになっている。
ほとんどのプロが「あれはパー5」と、難易度の高さに顔をしかめる18番、423ヤードのパー4も残り215ヤードの2打目をスプーンで乗せて、しっかりパーでフィニッシュした。
初出場した昨年は42位だったが、「今回の方がコースは難しい」という中での4位発進。今季、アマチュアでは初のツアー3週連続トップ10入りも果たした16歳に、旋風の予感が漂っている。