晋呉プレーオフ敗退も健在ぶり見せた

 「男子ゴルフ・トップ杯東海クラシック・最終日」(4日、三好CC西C=パー72)

 金亨成(35)=韓国=が、通算12アンダーで並んだ片山晋呉(42)=イーグルポイントGC=とのプレーオフを2ホール目で制して今季初優勝、14年の中日クラウンズ以来となる通算4勝目を挙げた。石川遼(CASIO)は通算8アンダーの6位に終わった。

 片山の意地と執念の一打だった。ボールはグリーン左奥のラフ。ピンまでは約30ヤード。強めに入った打球は低く飛び出し、グリーンオン。そのままカップに向かって転がった。勢いが強すぎて、カップに当たって、さらに下1メートルにこぼれた。

 プレーオフの2ホール目。すでに金亨成は第2打をピン下1・5メートルにつけていた。片山はラフからの第3打を入れるしかない。入らなかったが、意地は見せた。

 「優勝できる時は、ああいうアプローチが入るんだよね。狙って、入らなかったんだから仕方ない。3日目の9番からずっとボギーを打ってないんだから。これで勝てないんだから、仕方ない」。さばさばとした口調で激闘を振り返った。

 さらに肉体改造にも着手して体重を増やし、それに伴いスイングも変えた今季。勝てはしなかったが、三好CCに詰めかけた1万人近いギャラリーに、健在ぶりを見せつけた。

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