池田勇太15年ぶり大会2連覇へ自然体
「男子ゴルフ・日本オープン選手権」(15日開幕、六甲国際GC=パー72)
昨年大会覇者の池田勇太(29)=日清食品=は14日、公式会見に臨み、「いつも通りの自分のゴルフをするだけだと思う」と語った。史上6人目となる大会2連覇はあくまでも意識せず、自然体でプレーしたい考えだ。
抜けるように青く、澄み渡った秋の空のように、池田の表情は穏やかだった。
「(連覇は)意識していない。今から考えていたらアップアップしてしまう。3ホールくらいは(同組で回る)アダム(スコット)のギャラリーをして、どれくらい飛ばすかを見て、『ほぉー』と。それから、かな」
大一番への緊張感の高まりは感じている。ただ、連覇への思いを爆発させるのは、優勝争いの最佳境に入ってからでいい。最近4戦はいずれもトップ10入り。優勝争いを演じながら、最後の一押しを欠き、「だんだんくたびれてきた」。そう言って浮かべた自虐的な笑みには、必然の手応えがにじんでいた。
調子はいい。感覚も上々だ。一打一打を無欲に積み重ねていけば-という思いがある。「いつも通りにスタートして、どこかでそういう(優勝への強い)気持ちが出てくれたらいい」。序盤は淡々と、終盤は燃え立つように熱く-。連覇への思いはひとまず心の片隅に置き、池田が15年ぶり史上6人目の偉業へ立ち向かう。