「女子ゴルフ・富士通レディース・第１日」（１６日、東急セブンハンドレッドＣ＝パー７２）

　雨と寒さの悪条件の中、渡辺彩香（２２）＝ユピテル＝が４バーディー、２ボギーの７０で回り、首位と３打差の２位につけた。テレサ・ルー（台湾）がただ一人ボギーなしの５アンダー６７を出して単独トップに立った。

　ロングヒッターのアドバンテージを生かし、渡辺が首位に３打差２位と好発進した。降りしきる雨と寒さに耐えながら、６番で第２打を２メートルに乗せてバーディーを先行させると、５００ヤードの７番パー５はピンまで残り２１０ヤードを３Ｕで２オンに成功し、連続バーディーを奪った。

　第１打をバンカーに入れた１７番パー３でボギーをたたいたが、この日のアンダーパーは首位のテレサ・ルーと渡辺の２人だけ。「今日は６０点くらい（の内容）だけど、１７番のボギーがなければ８０点くらいつけられるかな」と話した。

　今季初優勝した４月のヤマハレディースオープン葛城も最終日は大雨だったが、それに耐え抜いて勝利をつかんだ。「こういう天候では、いつも集中していいプレーができると思う。コースの距離が長いので私に有利とは思うけど、明日以降も少ないチャンスをしっかり決めていきたい」。期待の大器が言葉に力を込めた。