史上6人目大会連覇へ勇太来た2位浮上
「男子ゴルフ・日本オープン選手権・第3日」(17日、六甲国際GC東C=パー72)
史上6人目の大会連覇を狙う池田勇太(29)=日清食品=が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算11アンダーで3位から首位と2打差の2位に浮上した。5バーディー、3ボギーの70で回った小平智(26)=Admiral=が首位を守った。2位から出たアマチュアの金谷拓実(17)=広島国際学院高2年=は通算7アンダーの5位に後退した。
最終18番、14メートルをねじ込んだ池田は、こん身のガッツポーズを繰り出した。「ラインを読んでるうちにいけそうな気がした。イメージに任せた」。予感通りのスーパーバーディー締めで逆転連覇へ最高の弾みを付けた。
12番で5メートル、14番で3メートルを沈め、ジワリと伸ばしたが乗り切れない。15~17番は我慢のパーセーブ。一方、1つ後ろの最終組で首位を走る小平は14番から3連続バーディー。
「後ろは(プレーが)早いから、よう聞こえとったよ。バーディー、またバーディーって。(V争いは)蚊帳の外かと思ったら、最後がでかかったな」
一時は5打あった小平との差を2打まで縮め、最終日最終組。「最終組に何としても入りたかった。プレッシャーをかけられるからね。気が抜けない18ホールになるよ」と、4学年下の若武者に宣戦布告した。
勝てば99、00年の尾崎直道以来、史上6人目(8回目)の大会連覇となる。前週まで4戦連続で1桁順位ながら勝ち運に見放されてきた。「上(天)の人がしゃあねえからそろそろとなるのか…。まだ早いとか言われたら終わっちゃうよ」と神様に祈った。