2年目21歳大西葵初Vへまっしぐら

 「女子ゴルフ・マスターズGCレディース・第3日」(24日、マスターズGC=パー72)

 首位タイから出たプロ2年目の大西葵(21)=加賀電子=が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算8アンダーで首位の李知姫に1打差2位と好位置をキープ。自身初の最終日最終組からツアー初優勝を目指す。8位から出たイ・ボミ(韓国)も2位に浮上し、逆転Vで国内女子ツアー史上初の年間獲得賞金2億円超えを狙う。

 無名の大西が同組の森田、テレサ・ルーのビッグネームと互角以上に渡り合った。見せ場は最終18番パー4。ピンまで残り170ヤードの第2打を6Uでカップ左1メートルにピタリと乗せた。ギャラリーから沸き上がる拍手が収まると、冷静にバーディーパットを沈めた。

 この日は2アンダー70で、ともに72だった森田、ルーに2打勝った。「ティーショットは2人に30ヤードは置いていかれる。でも、それは最初から分かっていたので、気にしないようにした。3、4ホール目から楽しくなってきた」と充実の笑顔で振り返った。

 ここまでゴルフ人生は平坦ではなかった。千葉学芸高時代はキャディーや飲食店でアルバイトをしながら練習をした。3年時にはゴルフ漬けの日々に耐えられなくなり、約2カ月間もクラブを握らない“現実逃避”の期間もあったが、「やはり自分にはゴルフしかない」と、昨年のプロテストに合格した。

 今季はQTランク36位で初のツアーフル参戦。先週まで予選通過は4回しかないが、勝負事は何が起こるか分からない。「ジュニアから活躍していた理香子さんは雲の上の存在。その人と一緒にプレーできるなんてびっくりです。明日はもっと緊張すると思うけど、それに負けずにできたらいいです」。いよいよ表舞台に立つときがやってきた。

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