「女子ゴルフ・ＮＯＢＵＴＡグループ・マスターズＧＣレディース・最終日」（２５日、マスターズＧＣ＝パー７２）

　２位から逆転優勝を狙ったホステスプロのイ・ボミ（２７）＝韓国＝はノーバーディー、３ボギーの７５と崩れ、通算５アンダーの３位に終わった。国内女子初の年間獲得賞金２億円突破は持ち越された。首位から出た李知姫（３６）＝韓国＝が３バーディー、３ボギーの７２で回り、通算９アンダーで今季２勝目、通算１９勝目を挙げた。

　悔しさを胸にしまい、イ・ボミは一生懸命に前を向いた。前半はすべてパーと我慢したが、勝負がかかったバックナインで集中力が限界を迎えた。１２番でボギーをたたくと、上がりの１７、１８番も連続ボギー。「１７番はバーディーを狙っていったけど、奥にこぼれてしまった。今日はバーディーパットがほとんど打てなかったです」と目線を下げた。

　４週連続の出場。しかも、開催コースが所属先というホステスプロの重責を担い、優勝なら女子初の賞金２億円突破という話題もあった。心身ともに疲労はピークで普段のパフォーマンスを見せるのは難しかったが、それでも最終日最終組で優勝争いをし、十分に役目は果たした。

　今週は休養に充て、韓国に一時帰国する。次戦は１１月６日開幕のＴＯＴＯジャパンクラシック（三重・近鉄賢島ＣＣ）を予定。「今週２億円に届かなかったので、そこでは絶対に決めたい」。最後に“スマイルキャンディー”が笑顔を取り戻した。