ベテラン谷口 飛距離アップで8位発進
「男子ゴルフ・マイナビABCチャンピオンシップ・第1日」(29日、ABCGC=パー71)
谷口徹(47)=フリー=が、飛距離アップを生かして5バーディー、3ボギーの69で回り、首位と3打差の8位と、まずまずのスタートを切った。6バーディー、1ボギーの66をマークした金庚泰(29)=韓国=が首位。1打差の2位に稲森佑貴(21)=グリーンゴルフ練習場=ら4人が続いた。
飛距離不足を技術で補うイメージだった谷口が、充実感を漂わせた。6番、480ヤードのパー4で、ティーショットが残り150ヤードというぶっ飛びを披露した。10番でも、3番目に2打目を打つビッグドライブ。「(同組の)手嶋君が(後ろ過ぎて)見えなかったよ」と笑いを誘った。
昨秋、プレー中に捻挫したことがきっかけで本格的な肉体改造に着手。毎週2回、都内のジムで体をいじめ抜くことで「2番手くらい違ってきた。スコアが悪くても、やる気が出る」と手応えを感じている。
12年のブリヂストン・オープンを最後に、史上10人目の通算20勝が届かない。それ以上に「東京オリンピックに出たい。出れば52歳。すごいことでしょ」と本気で狙う。目指すゴルフの完成は、まだ先にある。