「男子ゴルフ・マイナビＡＢＣチャンピオンシップ・第３日」（３１日、ＡＢＣ・ＧＣ＝パー７１）

　８位から出た谷口徹（４７）＝フリー＝が出入りの激しい内容ながらスコアを２つ伸ばす６９で回り、通算５アンダーで首位から５打差の６位に浮上した。首位はＨ・Ｗ・リュー（３４）と金庚泰（２９）の韓国勢が通算１０アンダーで並んだ。

　高々とボールを天にかざして、万雷の拍手を浴びる…はずだった。谷口は１オンの狙える７番パー４でティーショットこそグリーン右のラフに外したが、残り２０ヤードを完璧なアプローチでチップインイーグルを奪った。

　そこまで３打落としていただけに「２（イーグル）取るつもりでしたから」としてやったりのナイスプレー。当然、カップからボールを拾ってギャラリーの歓声に応える、というお約束を「やっとかないかんでしょ」

　ところが先にこれをキャディーが拾っており、谷口は「おい！」と奪い取って、もう一度カップに入れ直し、拾い直してガッツポーズ。爆笑パフォーマンスとなった。

　さらに「佐野木さんか！」と、かつての尾崎将司の専属キャディーで、時にジャンボ以上のオーバーアクションが人気だった佐野木計至氏に例えるベテランならではのツッコミで再び笑わせた。

　この日は結局、１イーグル、５バーディー、３ボギー、１ダブルボギーながら２打縮めた。首位とは５打差。「気持ちは前を向いている。はまればいいスコアが出る」と３年ぶり通算２０勝目へ、勝負をかける。