松山3打差の4位後退も逆転V意欲

 「米男子ゴルフ・CIMBクラシック・第3日」(31日、クアラルンプールC=パー72)

 3位から出た松山英樹(23)=LEXUS=は6バーディー、2ボギーの68で回り、通算17アンダーで首位と3打差の4位となった。ジャスティン・トーマスとブレンダン・スティール(ともに米国)が通算20アンダーで首位に並んだ。28位スタートの石川遼(24)=CASIO=は71で7アンダーの37位に後退した。

 プレーを終えた松山の悔しそうな表情は、強い意欲の表れでもあった。首位と2打差の3位から3打差の4位へ、わずかに後退して最終日へ。「どうなるかはまだ分からない。しっかり伸ばして最後までもつれるように」と米ツアー2勝目だけをにらんだ。

 第2ラウンドまで安定していたティーショットが大きく曲がる場面もあったが「伸ばせるところは伸ばすことができた」。短いパー5の3番と2・5メートルにつけた4番で連続バーディー。ただ、15番で3パットのボギーをたたいたように、後半のグリーンでは「感覚が徐々にずれてきている」と何度も天を仰いだ。

 課題は分かっている。「終盤になるにつれて(スコアを)崩してはいけないという気持ちが入ってきて、ミスにつながってくる」と厳しい状況での精神面を挙げた。

 5位以内で最終日を迎えるのは6月のメモリアル・トーナメント以来。久々の優勝争いでどこまで力を出し切れるか。「爆発的なスコアは(毎日)誰かに出ている。それが自分に来るように」と逆転の可能性を信じて戦う。

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