市原長尺パターで2打差の2位浮上

 「男子ゴルフ、平和PGM選手権・第3日」(7日、総武CC=パー70)

 5位から出た市原弘大(33)=フリー=が5バーディー、2ボギーの67と伸ばし、通算8アンダーで首位と2打差の2位に浮上した。2季ぶりに引っ張り出した長尺パターを武器に、悲願のツアー初優勝を狙う。2位から出た谷原秀人(36)=国際スポーツ振興協会=が66で回り、通算10アンダーで単独首位。

 ギャラリーが沸いた。「まるで漫画のようだった」と市原自身も驚いた。8番グリーン上。ピンまでの距離は13メートル。勢いよく飛び出した球は、カップの奥の縁に当たって真上に50センチも跳ね上がり、そのまま落下してカップイン。照れ笑いを浮かべて喜んだ。

 10、11、12番で3連続バーディーを奪い、17番では10メートルのパーパットを沈めて危機を脱した。パッティング絶好調の要因は、慣れ親しんだ長尺パターだ。

 13年までの10年間、長尺でプレーしていたが、一度は“卒業”。だが自宅に眠っていた逸品を引っ張りだし、10月の日本オープンから再び使い始めてから上昇気流に乗った。

 今季初の最終日最終組。「どこかで5~6メートルのパットが入った時に流れをつかんでいければ」と、ツアー初優勝を見据えた。

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