高3和田嘉晴が初V!親戚に片岡大育
「デイリー主催・西日本アマチュアゴルフ選手権・最終日」(13日、土佐CC=パー72)
アマ選手権は、トップと3打差の6位からスタートした高知中央高3年の和田嘉晴(17)=パシフィック=が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算2オーバーで逆転優勝を飾った。2打差の2位に井上智一(46)=土佐ユートピア=が入った。シニア選手権は、72で回った戎賢也(68)=サンセットヒルズ=が通算2オーバーで優勝した。
17歳の若武者が雨中の戦いを制した。上位陣がスコアを崩す中、3打差の6位でスタートした和田が、2日間を通して全選手で唯一のアンダーパーとなる71をマーク。鮮やかな逆転勝ちに「優勝を狙っていたからうれしい」と声を弾ませた。
「ショットがすごく良かった」と振り返るように、アイアンショットが次々にピンに絡んだ。「全然緊張しなかった」というバックナイン。10番パー5で5メートルを沈めると、12番パー4では2打目を1メートルに寄せてバーディーを奪い、優勝を引き寄せた。
高知中央高ゴルフ部の3年生。今年5月の「関西オープン」で優勝したツアープロの片岡大育(27)は、父方の親戚にあたる。
来春からはプロを目指し、自宅近くのKochi黒潮CCで研修生になることが決まっている。アマチュアとしては今大会が最後の試合で、この日は父・吉弘さんと母・昌子さんの20回目の結婚記念日でもあった。「だから頑張ったわけではないです」と孝行息子は照れたが、応援に駆けつけた両親へ最高のプレゼントとなった。
10月のプロ野球ドラフト会議でヤクルトに4位指名された同校野球部の日隈ジュリアスとは仲が良く、「プロに行けるなんてすごい」と刺激を受けた。
研修生として心技体を磨き、目標にする片岡の背中を追いかける。「たくさんバーディーを取れる、爆発力があるプロになりたい」。ツアーの舞台を目指して猛練習の日々を送る。