片山「最高のゴルフ」で単独首位
「男子ゴルフ・三井住友VISA太平洋マスターズ・第3日」(14日、太平洋クラブ御殿場=パー72)
片山晋呉(42)=イーグルポイントGC=は3バーディー、1ボギーの70で回り、通算14アンダーで単独トップに立った。片山らとともに首位から出たバッバ・ワトソン(米国)は72で回り、トップと2打差の3位に後退した。石川遼(CASIO)は70で24位に上がった。
北風と冷たい雨に見舞われた中、元賞金王の片山が二つ伸ばした。同じ最終組で回ったマスターズ・トーナメント2度優勝のB・ワトソンらを抑えて単独首位に立ち「体はこたえているが、最高のゴルフができた」と、ぬれた髪を拭きながら声を弾ませた。
4番(パー3)でチップインバーディーを奪い、8番(パー4)では残り190ヤードからユーティリティーで「ことし一番いい球」と自賛する一打。意図的に曲げながら2メートル弱に乗せ、バーディーとした。
勝てば、尾崎将司に次ぐ2人目の生涯獲得賞金20億円突破となる。「(来年1月に)43歳になるが、また毎週のように優勝争いができていることに感謝している。そしてまた祝杯を挙げたい」。約1年ぶりのツアー制覇を思い描いた。